BEOZ-3Sとは?
弊社の活性オゾンフォグ噴霧システム(BEOZ-3S)は、活性水でオゾン水を作りフォグ化(平均粒子7.5ミクロン)したもので、消臭・脱臭・除菌・殺菌・溶存酸素の向上を致します。現場に適応した噴霧ノズルを選定する事で、お客様のニーズに合わせたシステムを提供させて頂く事ができます。
オゾンとは?
オゾンは、酸素の同素体で分子記号O3・分子量48、沸点-112℃、融点-182℃、比重は1.67で空気よりも重く、水への溶解度は酸素の約15倍(0.77g/L、20℃)、と高い溶解度を示す。酸化力はフッ素についで高い性質を持ちます。オゾンは酸素原子3個が結合したモノで、その結合力が弱いため非常に不安定な物質です。そのため他の物質に近づくと1個の酸素原子を放出し(酸化反応します)、安定した酸素になってしまいます。オゾンはもともと自然界に存在するものですが、この酸化反応を利用するために意図的に製造し、さまざまな産業分野において殺菌・除菌・消臭・脱臭等の処理に利用されているのです。
活性オゾン水フォグ噴霧の特徴と安全性
活性オゾン水フォグ噴霧の特徴は活性水の力とオゾンの力を合わせることで、より強い殺菌・除菌・消臭・脱臭を非常に効果的に発揮出来ます。超微粒子で噴霧することで、利用範囲が広がり、安全性が高くなりました。他の処理方法に比べて、スピーディーな即効性のある処理を可能にして入るということです。しかも塩素のように有害な副産物を生成する事もありません。オゾンはその性質から、反応や自然分解に要する時間(半減期)がたいへん短い事も大きな特徴であり、そのため残留性がなく、安全に使用できる要因となっています。オゾンによる消臭や殺菌方法は、欧米においては早い時代から採用されており、近年では食品加工や飲料水の殺菌処理をはじめ、医療に至までその用途は広がっています。
抜群の殺菌力
・オゾン水殺菌は塩素殺菌に比べ短時間で細菌類を殺菌します。
・殺菌メカニズムが違う為、耐性菌を作りません。
各種殺菌剤の99%不活化CT値(mg・min/L)
殺菌剤 | 腸内菌 | ウイルス | 芽胞菌 | アメーバシスト |
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オゾン水 | 0.01 | 1 | 2 | 10 |
次亜塩素酸 | 0.2 | 5 | 100 | 100 |
次亜塩素酸イオン | 20 | >200 | >1000 | 1000 |
モノクロラミン | 50 | 1000 | 5000 | 200 |
オゾン水と他の消毒・殺菌剤との比較
エチルアルコール | 次亜塩素酸ナトリウム | オゾン水 | |
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殺菌構成 | 菌体内代謝阻害作用 ATPの合成阻害 *濃度による殺菌構成の差異 40~90%:構造変化、代謝阻害 20~40%:細胞膜損傷、RNA露出 1~20%:細胞膜損傷、酵素阻害 |
菌体内酵素破壊 細胞膜損傷 |
細胞壁等の表層構造破壊 濃度により内部成分破壊 (酸素、核酸等) 0.2~0.5ppm:細胞表層酸化 0.5~5.0ppm:酵素阻害 5.0ppm以上:内部性分破壊 |
殺菌に及ぼす 環境因子 |
酸性域(pH3~5)で効果大 アルカリ性域で効果小 |
pH4~6で効果大 アルカリ性域で効果小 酸性域で塩素酸ガスになり不安定 |
pH3~5で安定 アルカリ性域で不安定 |
温度 | 高温で効果大 低温で効果小 |
>高温で効果大 温で効果小 |
低温で安定、高温で不安定 溶解度:低温で大 高温で効果大 |
有機物 | 殺菌力低下:小 高温度でタンパク質変性 |
殺菌力低下:大 | 殺菌力低下:大 |
殺菌効果 | カビ、殺菌に効果大 酵母菌に効果小 |
細菌、ウイルスに効果大 | 0.3~4ppmで大腸菌、乳酸菌、 サルモネラ菌、ウイルスに効果大 |
使用濃度 | 殺菌:45~95%(通常70~80%) 静菌:20~40% 誘導期延長:1~20% |
0.3~1.0ppm:水消毒 50~100ppm:野菜消毒 100~150ppm:手指消毒 100~300ppm:工場消毒 |
0.3~4ppm:手指消毒 0.5~3ppm:野菜消毒 5~10ppm:穀類洗浄 0.5~8ppm:工場洗浄 |
当該殺菌 剤で処理 している 食品加工 場より検 出した微 生物 |
酵母(Pichia anomala) カビ(Monliella suverolens) 細菌(Bacillus) |
乳酸菌(Leuconsotoc) 乳酸菌(Enterococcus) 乳酸菌(Lacobacillus) 大腸菌(E.coil) カビ(Aspergillus) |
細菌(Bacillus) カビ(Aspergillus) |
その他 | 揮発性大 刺激臭 引火性 タンパク質の変性 異臭生成 |
酸性下で塩素ガス生成する 皮膚・粘膜を刺激する 次亜塩素酸が残留する |
散布時にオゾンガスが発生する 有機物による分解が早い 脂質が表面にあると酸化する イニシャルコストが高い |
消臭効果
オゾンと反応しやすい有機化合物として、
・炭素ー炭素二重結合を持つ化合物、芳香族
・炭素ー窒素二重結合を持つ化合物
・タンパク質、アミン酸
・硫化物
・アルコール、エーテル、アルデヒド類等が挙げられる事からも判るように硫黄化合物や塩素臭など嫌な臭いの原因となる物質を分解し脱臭・消臭します。
オゾンの酸化力を利用した脱臭原理
オゾンは酸化電位(2.07V)を持つ、フッ素に次ぐ強力な酸化剤で、排ガス処理、上水、下水、中水、し尿処理、殺藻、プール等の殺菌、医療関係等で幅広く利用されている。特に脱臭・分解においては、次亜塩素酸や過酸化水素等の酸化剤とは異なり、ベンゼン、トルエン等の有機系ガスの分解が可能である。しかも維持管理費が安価である。オゾンは反応速度が水中の方が早く、pH値の上昇と共に、急速に分解する。この時オゾン分子から高い酸化還元電位を持つOHラジカル(遊離基)を生成する。OHラジカルの生成量は高アルカリになるほど多くなり反応速度は速くなる。従って、オゾンと悪臭物質の反応は、オゾン直接反応とOHラジカル間接反応の二重の反応を得る事ができる。更に生成された物質が酸である場合、アルカリの中和反応により、安定な化合物となり水中からの再蒸発が抑制される。